姿勢が悪い影響 ぺちゃんこ座りによる骨盤の歪みなど

「姿勢が悪い影響」について、例を挙げていろいろ説明していきます。

 

ぺちゃんこ座りによる骨盤の歪み

 

姿勢20120909_1.jpg

ぺちゃんこ座り、割り座、とんび座り、女の子座・・・と呼ばれる座り方
(男性は股関節等が硬くてできない人が多いですが。。。)

肩、耳のラインは水平に近くてよいのですが・・・

この座り方が「悪い姿勢」である点
●股関節が内旋しています → O脚になりやすいという悪影響が出ます。

●足首は、脛骨=すねの骨に対して外側にねじられる、という影響が出ます。

●股関節と足首の間にある膝関節への影響はどうでしょうか。

 

膝関節は、本来、曲げる、伸ばすの平面的な動きをするものですが、

股関節が内側に、足首が外側にねじられているので、膝関節にもねじりの力が加ってしまいます。

→ 膝関節の内側に負担がかかってきます(やり慣れている人はあまり感じないかもしれませんが。先ほど私やってみたら痛くなりました (T_T))。

(脛骨にねじれの力が加わるので、長年やっていると脛骨の弯曲も懸念されます・・・)

 

今できてしまうと言っても、長い目で見ると、膝関節、脛骨、足首に影響が懸念されます。

年齢を重ねてから「膝が痛い」という影響が出てくることが無いように、早いうちからぺちゃんこ座りのような悪い姿勢は避けましょう。

 

横座りによる骨盤の歪み

次に、横座り(左脚を下にした場合) を例にしてお話しします。
姿勢20120911_1.jpg

この座り方の気になる点

  • 骨盤の左側が床に接して、右側は浮いた感じになります。ですので骨盤が右上がりになっています。
  • 最終的に両目の高さを同じようにしたいので(本能的に)、目と骨盤の間の、首・肩のエリアと、胴体(胸椎・腰椎)の部分で帳尻を合わせようとします。

で、

  • 背骨は 左側に弯曲します。
  • 肩のラインは左上がりになります。
  • そのままだと両目の高さが同じにならないので、頭が左肩に近づくように傾けています

細かく見ていくと

  • 右側の股関節が内旋しています → O脚になりやすくなります。
  • 右の腰の筋肉、背中の筋肉が圧迫をうけます(左側は引き伸ばされる)
  • 首の左側の筋肉がつまってきます (右側は引き伸ばされる)

など、歪む要素満載です・・・ ^^;

右脚を下にして横座りすれば、歪みをキャンセルできそうですが、実際の所、やりやすい方が決まってますでしょうから、なかなか歪み解消とはいかないでしょう。

 

歪みが気になるのであれば、できればこのような座り方は避けたいものですね。

 

カバンの持ち方で身体が歪む

カバンを左の肩にかけて持つ姿勢。
2012912_肩掛け.jpg

●この姿勢の気になる点

カバンの重さで上半身が左側に回転しないよう、右側の背筋、腰の筋肉を緊張させてバランスを取っています。

で、左肩上がりになっています。

そのままでは両目の高さが同じにならないので、

左側の首・肩の筋肉を収縮させて、

両目の高さが同じになるようにしています(カバンの重さがそれほどでもないのか、左右の股関節の高さにそれほど差はないようです)

●続けてるとどうなる?

いつも同じ側にカバンをかけていると、左の首・肩の筋肉、右の背筋と腰の筋肉の緊張が残ってしまい、カバンをかけていない時でも、左肩上がりの姿勢になってしまいます。

筋肉の緊張の左右差、歪みを取るためには、単純に考えれば、普段かけてない方にカバンをかければ良い、ということになりますが、持ちやすさとか、利き手の関係かでなかなか難しいでしょう。

こういうことでも身体の”歪み”が起こる、ということを覚えていただいて、

家に帰ってからストレッチ等で筋肉の緊張を少しでも取ってからお休みになるのが良い、と思います。

 

読書・お勉強のときの姿勢

20120928_読書勉強1.jpg

この姿勢の問題点は、
・腰が丸まっている
・背中が丸まっている、猫背
・頭が肩より前に出ている
という点です。

このような姿勢を長時間、長期間続けてますとと
・腰痛になる
・肩こり
・首筋がこる
など問題が出てきます。

年齢を重ねて、痛みが出てくるようになってから姿勢を直そうとしても、長年の習慣はなかなか修正できないのが現実です (>_<)

が、気づいた時から少しずつ、変えていきましょう  (^O^)

若い方は、今のうちから、良い姿勢(耳-肩-脚の付け根が縦にそろうような姿勢)を心がけてほしいです。

(とは言え、若い時は自分のカラダが痛くなる、なんて想像できないでしょうから、イマイチ、ピンと来ないかもしれませんが・・・ ^^;)

 

スマホ使っている時の姿勢

こんな感じ ↓

20120913_スマホ姿勢.jpg

この姿勢の特徴、問題点は・・・

・頭が下を向いています。 それを支えないといけないので、首・肩周りの筋肉(後頚筋群、僧帽筋等)が疲れてきます。

・同じ距離にあるものを見続けることになるので目の周り筋肉も疲労してきます。

・肘が体幹から離れた状態(脇が開いている状態)で見続けると、腕の付け根の筋肉(三角筋)が疲れてきます。

・腕を常時曲げているので、肘を曲げる筋肉(上腕二頭筋=力こぶの筋肉)が疲れてきます。

 

やっている時間にもよりますが、

スマホ首、 肩こり、 緊張型頭痛、目の奥が痛くなる、眼精疲労(目が疲れる)、 腕が上げにくくなる、腕を伸ばしにくくなる、スマホ手首、スマホ腱鞘炎

・・・等の原因満載です ^^;

 

なので、適度に休憩を挟みながら利用しましょう。

 

お風呂の浴槽掃除の姿勢

20120914_お風呂洗い.jpg
腰を丸めてお風呂洗いの図(の つもり・・・)

 

腰痛・ぎっくり腰の原因は、腰を前に曲げるような力が加わり続けることですが、お風呂の浴槽掃除の場合、自分自身の上半身の重さが、腰への負荷となってきます。

どこにも上半身を支えるものが無いと、すぐに腰を痛めてしまいます。

(特に仙腸関節と言われている部分を)

 

なので、できる限り片手を浴槽または壁に手をついて、お掃除しましょう。

手をつくことで、浴槽・壁のほうに上半身の重さが”逃げる”ので、腰への負担が減り、腰痛になりにくくなります。

 

お風呂洗いをすると腰が痛くなるという方もそうでない方も、腰痛予防のために是非、実践してみてくださいね。

前かがみの姿勢でブラシがけ

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このような前かがみの姿勢ですと腰に負担がかかり、腰痛になりやすくなります。

両足をそろえず、片脚を一歩前に出すと、幾分、骨盤が起き上がりますので、腰への負担が減ります。

面倒くさがらず、足元を片付けてからお掃除するようにしましょう。

ブラシに体重を逃がしつつ、ブラシ掛けを行う、という高等テク(お手つきの応用編)もおすすめです。

 

掃除機がけ

掃除機がけ(のつもり)

20120916_掃除機がけ.jpg

 

一回のストロークで、なるべく広い範囲に掃除機がけしようとすると、前かがみになってしまいますね ^^;

何度も述べてますが、このような前かがみの姿勢は、腰に負担をかけて、腰痛になりやすくなるので注意しましょう。

掃除機がけのように”当たり前のこと”であってもやり方によっては腰に負担をかけてしまいます。

短い時間でも毎日のように行っていると、長い年月ではかなりの疲労が腰に蓄積します。

 

で、ある時、くしゃみでぎっくり腰に・・・

なんてことになりかねません。

 

掃除機がけに限らず、前かがみの姿勢をしたあとは、背筋を伸ばすよう心がけませふ  (^O^)

アイロンがけ

(立位)

20120922_アイロンがけ.jpg

・手元を見るためにどうしても頭下向き、上半身が丸まっています

→首、肩がこってくるでしょう。

・アイロンを右手に持つため、右肩が左肩に比べ高くなっています

→おそらく左の腰の筋肉を収縮させて、右側を高くしているのでしょう。長時間やっていると腰も痛くなってくるでしょう。

・アイロンを動かすため、右腕が脇から離れています

→三角筋(腕の付け根の筋肉)を使って、右腕を微妙に外転させた状態を長時間保つことになります。

 

繰り返しやっていると三角筋が疲労し、腕が上げにくくなるかもしれません。

このような非対称な作業も身体の歪みの原因となります。

終わった後、ストレッチするなどして筋肉をほぐしておきましょう \(^O^)/

座ってのアイロンがけ

●椅子に座ってやるときの注意点
骨盤後傾しないように気を付けましょう。背中が丸まらないように気を付ましょう。

●床座りで行う場合
横座り、 ぺちゃんこ座り など股関節、膝関節に負担のかかる姿勢は避けましょう。
*あぐらしてアイロンがけ、というのは少ないかもしれませんが、もしあぐらをしながらアイロンがけする場合は、腰が丸まらないよう、座布団二つ折りにしたものをしいて、行いましょう。

立位の場合に比べ、上半身の重さを使いにくいので、腕、肩に力が入ってしまうかもしれません。

アイロンがけのような、日常当たり前に行っている作業、動作が首、肩、背中、腰に負担をかけていることが多いので、作業が終わった後は首、肩、背中、腰をよ~くストレッチしておきましょう。

 

読書・お勉強時の首猫背による肩こり

次に、椅子に座って読書している時の姿勢を例にお話しします。

20120928_読書勉強2.jpg

椅子にゆらゆら揺られながらの読書も楽しいでしょうね (^O^)

ですが、このような姿勢にも問題点はあります。

 

問題点は

・肩が前に出ている

・頭が肩より前に出ている

・猫背

などです。

 

背もたれに寄り掛かれるので、背中の筋肉はラクできるかもしれません。

でも、手元の本を読むために、頭を下に向けねばな有りません。

 

これでは、首・肩まわりの筋肉が疲れてしまいます (首が痛くなったり、肩こりになるおそれ有)。

座面が膝側の方が高く、股関節側の方が低いので、 骨盤が後傾しやすくなっています。

座り方によっては腰が丸まってしまい、腰の筋肉に負担がかかってきます。 (腰痛になりやすいです)

 

「姿勢が悪い影響 読書・お勉強時の首猫背による肩こり」と題してお話ししました。

 

肩こり・腰痛予防のためにも途中で椅子から立ち上がり、 首・肩・背中・腰まわりを動かしてから、 読書を続けるようにしましょう (^O^)

 

肩こり予防の体操としては、下記の動画をやってみてはいかがでしょうか (^_^)

 

ソファに腰かけての読書

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ソファに腰かけての読書

 

ソファに腰掛けた影響で、骨盤後傾し、腰が丸まっています。

このような姿勢だと腰の筋肉に負担がかかってきます。

 

左脚を右脚に載せた脚組の影響で、骨盤が左下がりになります。

そのままだと、上半身も左に傾いてしまうので、背中を右に側屈させて(右側を縮め、左側を伸ばして)バランスを取ろうとします。

 

腰・背中の筋肉の左右のバランスは崩れてしまいます。

また、右脚の血管は左脚の重さで圧迫され、血流が低下してしまいます。

 

手元の本・書類を読もうとして、頭が下向きになっています。

長時間続けていると、首・肩まわりの筋肉が疲れてしまいます。

以上のように
・腰、首、肩まわりの筋肉への負担(首こり、肩こり、腰痛になるおそれ)、

・左右の筋肉のアンバランス(骨盤の歪み)

を生み出すので、ソファに座って(脚を組んで)の読書・書類読みを長時間、続けるのは避けた方がよさそうです。

こまめに立ち上って、腰を伸ばす、脚の屈伸するなど体を動かしましょう (^O^)

 

 

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床座りの影響について解説した動画を紹介します。参考になさって下さい。

肩こりについて詳しくはこちら

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