今回は、
「抱っこのし過ぎで腕が筋肉痛になってしまった時の対処法」
についてお伝えします。
その前に・・・
筋肉痛になりやすい抱っこの特徴について、簡単に説明します。
筋肉痛になりやすい抱っこ
下に図の左側のように、手のひらで赤ちゃんのお尻を支えていると筋肉痛になりやすいです。
右側のように赤ちゃんのお尻を、前腕(肘から手首の間の骨の部分)の肘側で支えると比較的筋肉痛になりにくいです。
(関連記事 腱鞘炎になりにく抱っこのやり方とは?)
ただ、筋肉痛になりにくい方法で抱っこしてても、一日のうち何度も抱っこをしていれば、それが毎日続けば、筋肉痛になってしまいます (T_T)
筋肉痛の軽減方法を以下にいくつか紹介していきます。
抱っこによる筋肉痛の原因
抱っこで腕が筋肉痛になってしまう原因を考えてみます。
「抱っこ」は、「肘を曲げている状態でお子さんを抱える動作」です。
「肘を曲げている」動作は、力こぶの筋肉(上腕二頭筋)と裏側の筋肉(上腕三頭筋)に力が入っている状態です。
これが断続的に、長時間続くわけです。これらの筋肉が疲れてしまいます。
抱っこの時、脇がしまっていればいればいいのですが、肩に力が入って脇が開いた状態で抱っこしている場合があります。
そうすると腕を横に持ち上げる筋肉(三角筋)が過剰に使われてしまいます。
抱っこが終わったらまた別の家事諸々で腕を使うことが多いので、腕の筋肉(上腕二頭筋、上腕三頭筋、三角筋など)が休まる暇がありません (>_<)
疲れが溜まりにたまって来れば、寝るだけでは回復しなくなるので、筋肉痛になり、やがては腕が上がりにくくなってきてしまうのです (>_<)
抱っこによる筋肉痛の対処法
筋肉痛の対処法を3種類お伝えします。
抱っこによる腕の筋肉痛の改善方法(2019年11月追加)
ポイントは凝っている部分、硬くなっている部分を探して、はさんで、そして動かす。
静止画で説明します。
前腕部を反対側の手でつかみます。
力加減は弱すぎず強すぎず。
つかんだら、つかんだまま手のひらを上に向けたり下に向けるように前腕を内側にねじったり外側ねじったりします。
次の場所を探して、はさんで、動かす。これの繰り返し。
抱っこによる腕の筋肉痛の改善方法(2021年12月追加)
動画のタイトルは「肩こり予防の体操」となっていますが、腕の筋肉痛対策にもなりますので、視聴して試してみてください。
静止画で解説します。
●指で上腕三頭筋(力こぶの筋肉の反対側の筋肉)をはさみます
●はさんだら肘を曲げます。肘曲げることで、上腕三頭筋は膨らんできます。それを指で指圧するような感じ。
曲げたら今度は伸ばす。そしたらまた曲げる→伸ばす→曲げる・・・の繰り返し。
●指で挟む場所を何か所か変えて同じことをやっていきましょう。
●今度は僧帽筋(肩こりでトントンされるところ)。同じように指で挟みます。コリがひどいとつかみにくいです。
僧帽筋を指でつかんだら、腕を後ろ回しに・・・・
クルクル回します。
今度は脇の下の筋肉。
ここが凝っていると腕の痛みや肩こりが楽になりません。
脇の下の後ろ側の筋肉をガブっと挟みます。
そしたら腕を後ろ回しにクルクル回します。
コリがひどいと自分でつかんでも痛いかもです。
今度は脇の下の前側、胸の筋肉を指で挟みます。
挟んだら後ろ回しにクルクル回します。
このようにすると腕の広い範囲の筋肉がゆるむので、痛みが軽減していくでしょう。
やり方は、「こっているところを挟んで(つかんで)、動かす」だけです。腕や肩以外のところにも応用できます(首、顎、背中、腰、太もも、ふくらはぎ、足裏などなど)
上腕二頭筋のストレッチ
まずは静止画で説明します。 はじめに。手首を反らし、腕を伸ばします。
ちょっと後ろに回します。胸の筋肉が張るくらい。
腕を外回しにゆっくり回します。
あるところまで上げると力こぶの筋肉に張りを感じると思います。
その位置で手のひらでバイバイの動きをします。 腕を内側に回したり・・・
外側に回したりする動きをします。
10回くらいやってみましょう。 こうすることで縮こまっていた腕の筋肉が伸ばされて腕の筋肉痛が和らいできます。
動画版はこちら。
三角筋の痛みの解消法
やり方はこんな感じ ↓
(1)痛い方の腕をだらりと垂らす。
(2)痛い方の腕の三角筋に、
もう一方の腕の指(人差し指、中指、薬指あたり)を軽く当てる。
(3)その状態で、痛い方の腕の掌を太腿の方に向けたり、外側に向けたりする
(三角筋に当てた3本指には、掌の動きに合わせて三角筋が動くのが感じられるはず)
いち
↓
に
↓
いち
↓
に
いち→ に → いち → に ・・・と繰り返す。
(4)当ててる指は10秒くらい経ったら別の場所、また10秒くらい経ったら別の場所というように何ヶ所か触ってあげる。
注意点
- 指圧・マッサージ的に”強く押せばよいだろう”、”痛気持ち良ければよいだろう”と思ってグイグイやるとうまくいきません。
- 緊張している自分の筋肉を、自分でほぐす・弛緩させる、というちょっと面倒なセルフケアの方法です。
- 「押す」というより「触れる」という感じ。「押そう」とすると、力が入ってしまいます。緊張して緩みにくくなってしまいます。
- 効果は 【緊張しないで触れられるかどうか】 にかかっています。ですので効果には個人差があります。
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