先日お見えになった80代の男性のことです。
8月に風邪で一週間寝たきりになった。
風邪が治って歩いてみたら、歩く速さが前より遅くなった。
長い距離を歩くと疲れてしまう。
ちょっと歩いただけでふくらはぎが痛くなってしまう。
というお悩みで当院を訪ねてこられました。
「ちょっと歩いたただけでふくらはぎが痛くなってしまう」原因を考えてみますと・・・
使っていないと筋肉は衰える、と経験的に分かっています。
この方も寝たきりで運動不足になり、脚の筋肉の量が急速に減ってしまい、日常生活に支障が出てしまったのでしょう。
では、筋肉の減少するスピードは具体的にどれくらいなのでしょうか?
今回、改めて筋肉の減少スピードについて調べてみました。
以下は、筋肉博士 石井直方先生監修の「ジムに通う人が知っておきたい最新トレーニング科学」という本の一部をまとめたものです。 ----------------------------
運動などしない生活だと、筋肉の量は30歳ぐらいをピークに減り始める。
70歳台で約3分の2の筋肉量になる。
とくに大腿部、尻(臀部)、腹、背中の筋肉は減少が著しい。
大腿部、尻(臀部)、腹、背中の筋肉は年に約1%というスピードで減り続け、70歳ではピーク時の半分になる。
健康な人に寝たきりの生活(食事も排泄も寝たままで)をしてもらうと、わずか1日で0.5%も筋肉が細くなる。
2日寝たきりなら1%。・・・つまり2日で1年分の筋肉量が減ってしまう。
適切な筋肉トレーニングによって104歳の人の筋肉が太くなったという例もある。
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このようなことがわかっているそうです。
”体力温存のため”と、あまり動かない生活をしていたりすると 筋力がどんどん落ちて行ってしまいます (>_<)
筋力の低下に応じて体重も減っていれば、それほど問題にならないかもしれません。
しかし、体重が若いころと変わらないままだと何もしていないのに疲れやすい、ちょっと動くとあちこちが痛くなる、 という事態になります。
なぜなら痩せ細った筋肉で、昔と同じ重さの体を動かさなくてはならないので。
104歳の方の筋肉が適切な筋トレで太くなった、ということは、実質いくつになっても適切な筋トレをすれば筋肉は太くなりうる、ということです。
今からでも遅くないので少しずつでも毎日、体を動かすようにしましょう 。
維持・向上のためどの程度の筋トレが必要かは各人の状況によって異なります。
動かさないと減少の一途です。
特に筋力が衰えやすい 大腿部、尻(臀部)、腹、背中の筋肉の維持に努めましょう。
大腿部、尻(臀部)・・・歩く 腹、背中・・・背中を丸くならないよう姿勢に気を付ける、背伸びをする など簡単にできることから始めるとよいでしょう。
硬くなったふくらはぎをほぐす体操を紹介します。痛くない程度の強さでやって下さい。
痛みが出るようでしたらやらないで下さいね。
お電話ありがとうございます、
鶴見の整体【痛み・自律神経の乱れ改善専門】てらお整体院でございます。